バスブースター Cuculo-bass


Cuculo(ククーロ)シリーズとは?

Cuculoはイタリア語でカッコウを意味します。 ベートーヴェンの交響曲に『田園』という曲があります。 この曲の第2楽章は美しく、心休まる楽章です。 2楽章も終盤になるとクラリネットによるカッコウが登場します。 田園で最も印象的な小節です。 Cuculoシリーズは当社の最上級シリーズであるRaicho(雷鳥)シリーズを補うもので プリアンプやステレオパワーアンプ、プリメインアンプといったオーディオシステムの中枢をなすものではなく、 フォノアンプ等の周辺機器のシリーズです。 CuculoシリーズはRaichoシリーズと組み合わせて使用するだけのクオリティとデザインを備えています。 横幅は119mmとRaicho5シリーズの約半分でとてもコンパクト。 Cuculoシリーズは前面、上面、側面にはネジがありません。

バスブースターとは?

オーディオの醍醐味はやはり低音でしょう。 しかし、最近は小型スピーカーが多く、十分な低音を楽しむことができません。 バス・ブースター Cuculo-bass はプリアンプとパワーアンプの間や、 CDプレーヤーとプリメインアンプの間に挿入し低域を増強する機器です。 前面パネルには2つのつまみがあり、 左側が低域増強を開始する周波数を決定し、右側は増強量を調整します。 低域増強開始周波数は140Hz、100Hz、70Hz、50Hzから選択し、増強量は 0dB(増強しない)~10dB(3倍増強させる)を調整します。 口径10cm以上のウーハーであればバス・ブースターの効果は絶大です。 更には、JBL LE-8T等の古い設計のスピーカーユニットを使用している場合にも効果的です。

スピーカーの種類によって効果に違いが・・・

スピーカーの代表的な方式は密閉型とバスレフ型です。 スピーカーユニットをエンクロージャーにマウントせずに使用すると ユニットの前向きと後向きに音がでます。 この2つの音は逆相の関係にあり、おたがいに打ち消しあいます。 そこで後向きの音を密閉したエンクロージャーで囲ってしまい 打ち消しあわないようにしたのが密閉型です。 また、後向きに出る音の内 低域だけをバスレフポートと呼ばれる筒で同相に戻し、低音を補強するのがバスレフ型です。 密閉型とバスレフ型の周波数特性を比較すると上図のようになります。 密閉型は周波数が低くなるのに比例して音圧が下っていきますが バスレフ型はある周波数から急激に音圧が下ります。 密閉型とバスレフ型ではバスブースターの効果に違いがあります。

密閉型スピーカーにバスブースターを使用したとき

密閉型は周波数が低くなるのに比例して音圧が下っていきます。 密閉型のエンクロージャーは締まった歯切れのよい低域ではありますが 低域が足りないと感じるのはこのせいです。 密閉型のエンクロージャーの場合バスブースターで低域を増強することで 大きな効果が期待できます。

バスレフ型スピーカーにバスブースターを使用したとき

バスレフ型はある周波数から急激に音圧が下ります。 その下り方はかなり急峻です。 そのためバスブースターを使用してもそれほど低域限界が伸びることはありません。 また、その音質もボンボンというような人工的な低音になりがちです。

バスレフ型でバスブースターを効果的に使用する方法

上図の特性図をみるとバスブースターは密閉型スピーカーと相性がよいように見えます。 バスレフ型スピーカーには不向きなのでしょうか? バスレフ型スピーカーでバスブースターを効果的に使用する方法があります。 バスレフポートに負荷となるようなものを挿入し、 密閉型に近い動作をさせることで バスブースターを使用して大きな低音の改善を図ることができます。 バスレフポートは完全に塞ぐ必要はありません。 スポンジやタオル等でどの程度塞ぐと良いかを実験し バスブースターを使用することで 締まった歯切れのよい低域と十分な低音量を両立させることが可能です。。

ノルウェー産天然石『エメラルドパール』のトップパネル

Cuculo-bassのトップパネルにはノルウェー産の天然御影石『エメラルドパール』が使用されています。 エメラルドパールは『石』と『宝石』の中間に分類される高価な石材で『貴石』と呼ばれます。 エメラルドパールの中には半透明乳白色の結晶が数多く含まれていますが、 この部分はムーンストーンと呼ばれる宝石の原石です。 ムーンストーンは6月の誕生石にもなっています。 また、当社が位置する岐阜県・西美濃は昔から石材加工が盛んなエリア。 1936年に竣工された国会議事堂や1918年に竣工された大阪市中央公会堂(中之島公会堂)の大理石は 西美濃エリアで加工されたものです。 近年では中国等で加工される石材が多くなりましたが、 本機のトップパネルは西美濃エリアで加工されたものが使用されています。

厚さ5.5mmアルミ無垢削りだしパネル

Cuculo-bassのフロントパネルはとても複雑な加工がされています。 アルミニューム無垢材から1枚1枚削り出して製作されています。 プラスチックや薄い鉄板を曲げた「パネルもどき」ではありません。 切削に使用する機械は、たたみ2畳程の大きさ。 高速に回転する刃物がアルミニュームを少しずつ削っていきます。 1枚のパネルを削るのに20分もの時間を要します。 当社が位置する岐阜県・西美濃エリアは自動車産業や航空機産業が盛んなエリア。 こういった特殊技術をもつ協力工場でCuculo-bassのパーツの80%以上が製造されています。

ライフスタイルに最適化された1台のための豊富なカスタマイズ

カスタマイズは購入時はもちろん、購入後も可能です。
詳細は カスタマイズ一覧表をご覧ください

バス・ブースター Cuculo-bass 仕様

●型名  Cuculo-bass
●電源  24v d.c.
●低域増強開始周波数  140Hz、100Hz、70Hz、50Hz
●低域増強量  0dB(増強無)~10dB(3倍増強)
●外形寸法  W119mm × H70mm × D196mm
●内容物  DCアダプター
●標準価格  ¥79,800(税別)

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