プリアンプ Raicho4pri
多くのカスタマイズを行うために十分なスペースを確保しました。 また、十分なスペースは豊富な入力にも寄与しています。 入力1はフォノ(MM)、入力2/3はライン入力、入力4はBluetooth、 カスタマイズによってバランス入力を追加することも可能です。 フルサイズコンポーネントである本機のコンセプトは1970年代のオーディオ Raicho4シリーズは1970年代を意識して開発されました。 1970年代はホームオーディオが大きく発展した時代です。 現在では非常識だといわれるようなことを大真面目に実験する姿勢は 雑誌やネットの評価のみでアンプの良し悪しが決められる現在よりも 余程建設的な時代であったと思います。 こういった姿勢を大切にし、 もう一度ベーシックな部分から見直したモデルです。 70年代を意識したデザインもあわせて 古くて新しいオーディオを体験していただきたいと思います。
雷鳥4シリーズのトップパネルにはノルウェー産の天然御影石『エメラルドパール』が使用されています。 エメラルドパールは『石』と『宝石』の中間に分類されるとても高価な石材で、『貴石』と言われます。 エメラルドパールの中には半透明乳白色の結晶が数多く含まれていますが、この部分はムーンストーンと呼ばれる宝石の原石です。 ムーンストーンは6月の誕生石にもなっています。
雷鳥4シリーズのフロントパネルはとても複雑な加工がされています。 アルミニューム無垢材から1枚1枚削り出して製作されています。 プラスチックや薄い鉄板を曲げた「パネルもどき」ではありません。 切削に使用する機械は、たたみ2畳程の大きさ。 高速に回転する刃物がアルミニュームを少しずつ削っていきます。 1枚のパネルを削るのに30分以上もの時間を要します。
オーディオ機器は非常に高度な電子機器です。 日本の「ものづくり」は故障やバラツキの少なさで品質世界一になりました。 これは緻密な設計に加え、長年培ってきた「ものづくり」に対するこだわりがあるからです。 musicaの製品は水と自然に恵まれた岐阜県・西美濃エリアで製造されています。 例えばプリント基板。当社で設計されたオリジナルのプリント基板は 当社と同じく岐阜県大垣市にある協力工場で生産されています。 この工場では信頼性が要求される自動車・レクサスや北陸新幹線のプリント基板も生産しています。
真空管はトランジスター、FET、IGBT等多くの半導体が開発された21世紀でも たいへん魅力的な素子です。真空管は過去のデバイスではありますが 現在でもミュージシャンが使用するギターアンプはほぼ100%真空管アンプであり 多くのミュージシャンが真空管の音に魅了されています。 使用されている真空管は『GT管』と呼ばれる種類の真空管です。 GT管はKT-88やEL-34といった大型出力管が有名ですが、 本機では微小な信号回路を低インピーダンスで力強くドライブする6SN7を使用。 ミニチュア管よりも高信頼性、高音質の真空管です。
改良されたトーンコントロール回路の半導体素子はバーブラウン社 ローノイズFE入力型を使用。
特性上は従来のトーンコントロールと大差ありませんが聴感上はワイドレンジ化された印象です。
常用トーンコントロールとして部屋やスピーカーの調整はもちろん
音源の補正にも活躍する便利な機能です。
また、本機はバッテリー電源を内蔵し外部電源なしで約10時間の動作が可能です。
もちろん充電中も使用することはできますが、バッテリーに切換えてドライブしたときの
繊細な中高域は他ではなかなか得られない音質です。
オーディオシステムの要であるプリアンプが他の機器からアイソレートされることによって
他の機器へのノイズの回り込みが大幅に減少します。