ドイツ・クアドラル AURUM ORKAN9(オーラム・オルカン9)


ドイツ・クアドラルのフラグシップモデル

クアドラル社は1972年創業のドイツで最も出荷量の多いスピーカー専業メーカーです。 欧米のスピーカーメーカーは他社製ユニットを組み合わせるアセンブリメーカーであることが多いのですが、 クアドラル社はユニットの開発、ネットワークの設計をすべてを自社で行っています。 その設計思想は堅実で真摯なドイツ人気質にあふれており、 フラグシップモデルであるAURUMシリーズには最新のテクノロジーが投入されています。


リボンツィーター quSENSER

クアドラルの代々のフラグシップモデルにはリボンツィーターが使用されてきました。 オルカン9も先進的なリボンツィーターを使用しており、先代オルカン8のツィーターユニットよりも垂直方向を短く、水平方向は幅広に進化しています。 この効果によって楽器や声を魅惑的で質感高く再生するとともに、奥行きのある空間再現力を実現しています。 さらにはリボン型ユニットの課題である機械的な強度も飛躍的に向上することに成功しました。


チタンコーティングされたウーハー ALTIMAR

新開発のリボンツィーターquSENSERの音楽再現力と音響特性にあわせて、低域ユニットALTIMARを全面刷新しました。 センターキャップを完全に排除することで繊細でダイナミックな音の再現力を大幅に向上。 また、フローロスを最小化するためにアルミダイキャスト製のバスケットを新たに開発。 さらにすべてのドライバーのポールコアに銅キャップかぶせることで高調波歪と混変調歪を大幅に軽減しました。


エンクロージャーは美しいピアノ仕上げ

クアドラルのフラグシップモデルであるAURUMシリーズのエンクロージャーは美しいピアノ仕上げが施されています。 高さ1m、横幅22cmというコンパクトでスリムなエンクロージャーはドイツのピアノ工場で生産されており、 何回も下塗りを重ね磨いた仕上げはピアノと全く同じ美しい仕上がりです。 またドイツ製らしく後面まで手を抜かずに同じ仕上げがされています。


AURUM ORKAN9 仕様

形 式        3ウェイプレッシャーチャンバー型スピーカー
周波数特性      29~65000Hz
クロスオーバー周波数 260/3700Hz
ツィーター      quadral quSENSER50mm リボン型
ミッドレンジ     155 mm φ quadral ALTIMAR
ウーハー       180 mm φ quadral ALTIMAR×2
能 率        87dB/W/m
インピーダンス    4Ω
寸 法        高さ1030mm 幅220mm 奥行360mm
重 量        29.1kg
標準価格       1,045,000円(ペア・税込)


仕様の読み取り方 1

この仕様の中で特徴的なのは能率です。能率は大型スピーカーほど高いのが一般的で、このクラスのスピーカーでは90dB以上あるのが普通です。 スピーカーの設計は能率を優先させる場合と超低域を優先させる場合があります。ORKAN9は完全に低域重視の設計です。 最低再生可能周波数は29Hzですが、『かろうじて出ている』のではなく『しっかり体感できる』であろうと予想できます。 本機の最も大きな特徴であるリボンツィーターの帯域はできるだけ広くとりたいはずです。 その結果が3700Hzというカットオフ周波数なのですが、ここまで低くするなら2WAYでも可能です。 そこをあえて3WAYにし、さらに29Hz~260Hzはダブルウーハーとしていますので、このスピーカーの低音は尋常ではない・・・と想像することができます。 実際に聴いてみると低域が減衰することなくしっかり出ているのが判ります。


仕様の読み取り方 2

ORKAN9のインピーダンスは8オームの18cmウーハーユニットを並列接続しているため4オームです。 現代のスピーカーは4~8オームが一般的ですが、インピーダンスが低い程アンプの負担は大きくなり、 馬力のあるアンプでドライブしないとダイナミックな音は望めません。ここで注意が必要なのは、馬力のあるアンプ=パワーの大きいアンプではないということです。 アンプの馬力=ドライブ能力と定格出力は全く別の指標です。 出力インピーダンスが高いデジタルアンプや真空管アンプは不向きで、ORKAN9には半導体アンプが最適です。 ORKAN9は能率が87dBしかありませんのでアンプの出力は最低でも50w、理想的には100w程度ほしいところです。300wを超える大出力アンプでは音が粗くなりこれもおすすめできません。


仕様の読み取り方 3

ORKAN9は幅220mm、奥行360mmで奥に長いエンクロージャーです。 嘗ては幅が広く、奥行が浅いスピーカーが全盛でした。これだと壁にぴったりつけると邪魔にならないためです。 しかし、幅が広いスピーカーはユニットから発せられた音がバッフル板に乱反射し、綺麗な音場を再現しにくくなってしまいます。 また、奥行きが短いスピーカーは中域が膨らんだ『かまぼこ型』特性になりやすく、クラシックでは重厚さが出にくくなります。 実際にORKAN9はモニター的な音ではなく、音楽を楽しむためのバランスになっています。 また、高さは1m以上あり、ツィーターの位置が高いため、椅子に腰かけて聴く設計です。畳の部屋で座って再生する場合は何らかの工夫が必要です。


ムジカのエンジニアからのメッセージ

ORKAN9はオーケストラや女性ヴォーカルを聴く上で理想的なスピーカーのひとつです。 歪が少なく透明感のある音は、第一印象では『綺麗な音』と表現するしかないと思わせます。 また、音場の再現も見事です。左右の広がりはもちろんですが、奥行の作り方がとてもナチュラル。 ミュージックビデオや映画を見ると不自然さのない5.1CHのようです。 最後に、ドイツ製の正確無比なモノづくりはさすがです。 パーツの精度や小さな『ひと手間』はヨーロッパの他の国やアメリカ製スピーカーとは異なる次元です。 このスピーカーの問題は価格です。近年の材料高騰と輸送料の増加によって、先代AURUM8シリーズより割高に感じます。 ですが現在アウトレットモールに割安で出ていますのでご興味のある方はムジカでご試聴下さい。


ご試聴・お問い合わせ・お買い求めについて

ムジカコーポレーションでは岐阜県大垣市上石津町一之瀬1996(電話0584-51-6232)にモデルハウスを常設しています。 どなた様でもムジカ製オーディオコンポーネントをご試聴いただくことができます。 日曜午前と火曜、木曜は自由試聴日としてご予約不要でご試聴いただけます(月曜・金曜はご予約のお客様優先です)。 ご試聴可能な製品は数ケ月ごとに変更されます。 現在ご試聴可能な製品の確認やご試聴のご予約はこちらをご覧ください。
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