JBL攻略プロジェクト


当社で試聴用に4種のスピーカーを使用していますが、その中にJBL Stage 280Fがあります。 このスピーカーはJBLが現在販売していいる7シリーズのスピーカーの中で最も安価な『Stageシリーズ』に属するスピーカーです。 Stageシリーズには7種のラインナップがありますが、Stage280Fはその中で最も大型で最も高価なスピーカーになります。 ベースを外し、エンクロージャーだけにした場合の寸法は高さ1075mm、幅241mm、奥行409mmと現代のスピーカーとしては大型ですが、 価格は1台\82,500 (税込)と、このサイズとしてはかなり割安感のあるスピーカーです。 また、大型のエンクロージャーに20cmの大きな口径のウーハーを2発搭載していますので低音はしっかり再生します。 さらにJBL伝統のホーンツィーターを搭載しています。その見た目は往年の『JBL』を感じさせてくれるスピーカーです。


このスピーカー、見た目はかなり魅力的なのですが、音質は・・・実はかなりのじゃじゃ馬です。 PA用のスピーカーに似たバランスで、たっぷりの低域と張り出し気味の中域、超高域はかなり低め・・・という感じです。 このままの状態ではクラシックは絶望的で、古いJAZZや60年代後半のロックならなんとか・・・。 つまりはバランスの悪いスピーカーなのです。 しかし、音のクオリティが高いと予感させる音がします。 スピーカーを選択する際に『音のクオリティ』と『音のバランス』は別々に評価しなければなりません。 『音のクオリティ』つまり音の質が低いスピーカーはどうしようもありませんが、 『音のバランス』が悪いスピーカーは色々な方法でバランスを補正することが可能です。 今回はまさにそのパターンで、うまくバランスをとることができればかなりコスパの高いスピーカーとなりえます。


形 式 2.5ウェイ デュアルポートバスレフ型スピーカー
周波数特性 33~25000Hz
クロスオーバー周波数 1100/2100Hz
ドライバー/ホーン 25 mm φ アノダイズド・アルミニウム/HDIホーン
ウーハー 200 mm φ ポリセルロースウーファー×2
能 率 91dB/W/m
インピーダンス 6Ω
寸 法 高さ1113mm 幅357mm 奥行436mm
寸法(ベースなし) 高さ1075mm 幅241mm 奥行409mm
重 量 25.1kg
標準価格 165,000円(ペア・税込)


大型スピーカーの種類はここ数年ですっかり少なくなってしまいました。 価格も高騰しており、現在発売されているスピーカーの中で、高さ1m以上の低域がしっかりと再生できるフロアー型スピーカーというと50万円以上ものばかりです。 『JBL Stage280Fはどんなスピーカー?』『JBL Stage280Fのウィークポイント』に書きましたが、JBL Stage280Fのバランスをうまく補正することができれば かなりのハイ・コストパフォーマンスなスピーカーとなりそうです。 JBL攻略プロジェクトはオーディオコンポーネントの組み合わせや適切なオーディオアクセサリーの使用、セッティングのノウハウによってJBL Stage280Fをバランスよく仕上げていくプロジェクトです。 JBL Stage280Fを『低コストであるにもかかわらず、ハイスペックなスピーカー』となることを目指していきたいと思います。


現在パワーアンプには3つの方式があります。 真空管アンプ、半導体式アナログアンプ、デジタルアンプです。 方式によって音質の傾向が異なります。 例えば、低音の量感であれば、真空管アンプ > 半導体式アナログアンプ > デジタルアンプです。 低音のスピード感であれば、デジタルアンプ > 半導体式アナログアンプ > 真空管アンプです。 JBL Stage280Fは低域の量感は十分にあるスピーカーです。 そのためスピーカー感を重視してデジタルアンプを組み合わせたところ・・・良い結果がでました!! また、左右、奥行方向に音場感を広げるためにモノラルのデジタルパワーアンプとしました。 パワーアンプをスピーカーの傍に設置してスピーカーケーブルを最短とすることで迫力ある低音と、たっぷりの低音を両立させることができます。


帯域のバランスをとるために手っ取り早いのはグラフィックイコライザーやトーンコントロールです。 10年程前まで、グラフィックイコライザーやトーンコントロールは音質を悪化させると信じている方が多数でした。 そういったグラフィックイコライザーやトーンコントロールは30年前のはなし。 最新の電子回路技術と新素材による電子部品を使用した現代のグラフィックイコライザーやトーンコントロールは全く別物です。 30年前といえばWindows95の時代。現在のwindows11と同様に論じることは無意味です。 ムジカでは現在2モデルのグラフィックイコライザーを発売していますが、 JBL攻略プロジェクトのために新たにグラフィックイコライザーRaichoJ-geqを発売します。 余分な機能を廃し、10素子のグラフィックイコライザーとしての機能に徹しました。


JBLというと古いJAZZだけが良いと思われている方も多いと思います。 それは30年前のJBLのお話。現在のJBLはクラシックも良く鳴りますし、繊細な音も再生し、豊かな音場を再現します。 オーディオシステムを調整する場合は、特定のジャンルだけでなく、色々なジャンルで調整をしてみてください。 たとえブブルーノートしか聴かないという方であってもクラシックやポップスも使って調整するのをお勧めします。 ブルーノートだけを聴いて調整すると他のジャンルは上手く鳴りませんが、色々なジャンルの音源で調整を重ねると どのジャンルもうまく鳴るようになります。もちろんブルーノートもです。 お勧めはアナログレコードとハイレゾ音源。2つの音源を偏ることなく調整していくとかなり完成度の高い音質に調整することが可能です。


JBL Stage280Fはホーン型ツィーターを採用しています。 ホーン型ツィーターは能率が高くスピード感のある音質が特徴ですが、反面帯域は狭く、高い周波数を再生するのは苦手です。 JBL Stage280Fのカタログでの周波数特性は33~25KHzとなっていますが、最近のスピーカーは40KHzあたりまで伸びているのが普通です。 ハイレゾ音源やアナログレコードを再生するのであれば少なくとも50KHzまで伸びている必要があります。 そのような場合に簡単に広帯域化させるにはスーパーツィーターを使用します。 ムジカ試聴室ではムジカのスーパーツィーターVer90と組み合わせて再生しています。 JBL Stage280Fは4~8KHzが膨らんでいて耳につきますのでグラフィックイコライザーでこの帯域を下げた上で、スーパーツィーターを使用することで 透明感があり、綺麗な高域を再生することができます。


オーディオコンポーネントでの補正を一通り終えた後、もう一度スピーカーのセッティングを見直します。 ここでの調整ポイントは2つ。ひとつは後ろの壁との距離を変化させて超低域の音量を調整します。 壁から距離をとるほど超低域は減衰して聴こえます。今回は25cmの距離をとりました。 もうひとつはスピーカーをどの程度リスナーの方向に向けることで超高域の音量を調整します。 現代的なセッティングではスピーカーの正面をリスナー向けて設置しますが、軸をあえてずらすことで10KHz以上の超高域が減衰していきます。 今回はスピーカーを壁と平行にして正面を向け、あえて超高域を聴こえにくくし、スーパーツィーターをリスナーに向けることで スーパーツィーターからの再生音を増やし、メインスピーカーからの超高域を下げています。


最終的な微調整をインシュレーターやオーディオボード等のオーディオアクセサリーで行います。 まず、メインとなるオーディオコンポーネントを確定させ、次にセッティングを詰め、最後がアクセサリーです。 アクセサリーは種類も多く思わず使いたくなってしまいますが、音の方向性を見誤る可能性がありますので初めの段階でアクセサリーに頼るのは危険です。 オーディオアクセサリーは最後の隠し味程度に考えた上で、本当に必要かどうかを判断してください。 今回JBL Stage280Fに使用して効果があったアクセサリーは1点のみでした。 ムジカ試聴室の床は厚さ41mmの積層木材でかなり丈夫なのですが、25kgものスピーカーを設置するにはかなり硬くて重い床が必要になります。 今回は重量11kgの防弾ガラスのオーディオボードを使用しました。低域の余分な響きがとれてクリアで低歪な音になりました。


JBL Stageシリーズにはホームシアター用スピーカーとしても使用できるようセンタースピーカー等もラインナップされています。 ムジカ試聴室ではJBL Stage280Fの幅の狭さを生かしてセンターに55インチモニターを設置しミュージックビデオを楽しんでいます。 最近はポップスだけでなく、Youtube等の動画サイトにはクラシックやJAZZのコンサートの動画も沢山アップされており、 中には4Kのものもあり、かなり楽しめます。 こういったライブやコンサートの映像の音声部分はパッケージソフトと違って、リミッターやローカットフィルターを使用していないことが多いため 瞬間的に大音量になることがあります。 こういった音源を再生するためにはアンプの出力が通常よりも少し多めに必要です。 ムジカ試聴室ではStage280F用に新たに設計した200wのモノラルアンプを使用しています。


JBL Stage280Fの隠れた能力を最大限引き出すためモノラルパワーアンプRaicho J-mono、プリアンプRaicho J-pri、グラフィックイコライザーRaicho J-geqを製作致しました。 高音質のオーディオコンポーネントを設計することは容易ではありません。 その大きな原因は接続する相手のコンポーネントが不確定だからです。 スピーカーをはじめとする全てのコンポーネントが確定していれば低コストで高品位なコンポーネントを製作することができるのです。 かつてのミニコンは意外と良い音だったとの記憶をお持ちのオールドファンも多いのではないでしょうか。 今回制作したモノラルパワーアンプ、プリアンプ、グラフィックイコライザーはJBL Stage280Fだけでご使用いただく前提で設計致しました。 そのため大々的に発売は致しませんが、ムジカ試聴室でお聴きいただくことができます。


JBLのスピーカーが、30年前と同じ、ロースピード、ボンボンいう低音、耳につくホーン・・・というのは間違いです。 もっと現代的な音に進化したスピーカーです。 ところが、JBLは不思議なスピーカーで、買ってきて置いただけでは上記のロースピード・・・という音になってしまいます。 30年前のJBLを体験させてやろうというJBL社のサービスなのでしょうか。 スピーカーには設置した瞬間から良い音の『高い完成度』型スピーカーもあれば、 わずかなセッティングの変更やアクセサリーによってどんどん高音質化していく『打てば響く』型のスピーカーがあります。 JBL Stage280Fは間違いなく後者です。しかもまだまだ伸びしろを感じます。 趣味としてのオーディオを楽しませてくれるスピーカーJBL Stage280Fをぜひ挑戦してみて下さい。


商品番号 26
JBL攻略プロジェクトのイベントのために特別に製作された機材を限定販売致します。
スピーカーJBL Stage280F(ペア)
モノラルパワーアンプRaichoJ-mono(2台)
グラフィックイコライザーRaichoJ-geq
メディアプレーヤー内蔵プリアンプRaichoJ-pri
スーパーツィーターVer90
セット価格¥448,000(税込)
電話注文 0584-51-6232
現金・銀行振込で購入
クレジットで購入


商品番号 25
JBL攻略プロジェクトのイベントのために特別に製作された機材を限定販売致します。
スピーカーJBL Stage280F(ペア)
モノラルパワーアンプRaichoJ-mono(2台)
セット価格¥248,000(税込)
電話注文 0584-51-6232
現金・銀行振込で購入
クレジットで購入


ムジカコーポレーションでは岐阜県大垣市上石津町一之瀬1996(電話0584-51-6232)にモデルハウスを常設しています。
2026年4月5日(日)まで第1オーディオシステムは『JBL攻略プロジェクト』と連動したセッティングとなっており、どなた様でもご試聴いただくことができます。
日曜午前と火曜、木曜は自由試聴日としてご予約不要でご試聴いただけます。
じっくりとご試聴をご希望の場合は月曜・金曜にご予約をしていただくことも可能です。
お問合せとご試聴のご予約はこちらをご覧ください。